サーカディアンリズムについて

サーカディアンリズムについて

臓物のどれかが鈍感で曇天にどんよりしている。体内をまさぐって、どうしてこんなに整理整頓ができていないんだと嘆く。愚鈍だったね。ぼくもあなたも誰もかも。このまま目を閉じたら、すぐに寝てしまうけれど、ぐちゃぐちゃの臓器は安眠なんてさせてくれない。ただ、かぼちゃみたいに寝姿が転がっている大通り。
語彙力のない自己主張。胎内記憶にすがっている、ように見える。どうにもこうにも金輪際学習する気がないんだろう。ゲロみたいな倦怠感を飲み込んで、なんかこれ人生の役に立たないなと首をひねり、役に立たないから人間をやめようとしている。やめようとしている。やめようとしている。現在完了信仰形。サンスクリットとかマジ論外。無責任に自己同一性を確立させようとするの、やめてくれません? どれほど健康に生活していても、内臓引き出してしまえばそれなりにべちょべちょ。胎内記憶にすがっている、ことがかがやいている。ぼくは仕方なくぼく自身をこよなく愛することにするから、あなたもあなた自身をこよなく愛すればいいよ。

サーカディアンリズムについて

サーカディアンリズムについて

現在完了信仰形。サンスクリットとかマジ論外。

  • 小説
  • 掌編
  • 青春
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2020-12-01

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