音楽スクールでヴォイストレーナーをしている木村 啓介は、歯科助手で働いている恋人のリナと和音占い師のSayokoのピアノ弾き語りライブに表参道に連れられて行く。 土砂降りの雨の中、気乗りしない啓介だったが、Sayokoと黒子のライブの巧みな演奏や彼女の歌に魅せられてしまう。更に全席禁煙、私語、スタンディング禁止、アンコール無しの たった60分のステージ。 異例なライブスタイルやライブコンセプト、パフォーマンスに啓介は度肝を抜かれる。 実際のライブの模様やヴォイストレーナー啓介のSayokoへの心境の変化は曲が進むにより絶妙に変わってゆく
時は西暦2230年。日本社会は表面上、単性化を成し遂げていた。単性化社会とは即ち、男がすべて追放された、女性のみによる社会であり、それは同時に”性”の消失をも意味していた。 そんな世界で少年と少女は出会った。出会ってしまった。 この出会いは一体、何を生むのだろうか…?