ゴキブリは自分たちの歴史を振り返る。 そして、新たな住処で起こっている、異様さについて、語る。 それは自分たちは常に訳も分からぬまま悪で、迫害を受けていると。 しかし、迫害を受けている自分たちよりも、加えている人のようが、窮地に立たされているように感じている。 ゴキブリの想いをつらつらと語る噺。
児童の閲覧は、お勧めできません。 この作品には、人の心に潜む影の部分が描写されています。 1枚のコインに、表裏があるように、この作品が蔭となり、他の作品は光となります。光あるところに、必ず影ができます。 強い言語、思想、描写、が含まれています。これらのことをご理解の上、ご覧ください。 【陽、極まれば蔭となり、蔭、極まれば陽となる】 この世の理(ことわり)を現す言葉です。
太平洋戦争末期、日本は敗戦への道を進んでいた。 東京大空襲、原爆投下、その中に生きていた人たち、 遠く南方の戦地からそれを見ているしかない戦士たち、 真野善三、木内宗一、それらを取り巻く人々、 敗戦をどう受け止めていくのか。
昭和二十一年三月、太平洋戦争終戦後の旧日本軍軍事施設の解体・無力化を進めていたアメリカ進駐軍は、ある重要情報を得て、五島列島の北の孤島・阿曽島にある旧帝国陸軍の隠された施設に向かった。古くは倭寇・松浦党の海賊としての拠点であった阿曽島は別名「邪宗島」と呼ばれ、今なお、その狗神(いぬがみ)信仰や密教と融合して特殊化した土俗的な信仰を「隠れキリシタン」であった時代から続けている人々の島であった。米軍通訳として島に渡った、元軍属で代議士秘書の南部修平が見たものは、キリシタンの聖女達を標的とした連続殺人と、ある未秘の意図を持って占領軍を翻弄するキリシタン達の姿だった・・・。
三題噺番外編。 舞台は1929年、アメリカ南東部。裏社会に生きる男は、とあるセラピストの女と恋に落ちる。
小さい頃から女の死体を描くのが好きだった眞弥。 そんな眞弥の末路。 V系和製ホラー盤、己龍の二次創作。 グロを多く含む、日和ん×眞弥っく。
旧制京都三中入学から三中3年生で8月15日の終戦を迎えるまでの当時の中学生の物語です。当時の学校教育がどんなものであったか、勤労動員や工場動員の中で中学生はどんな日々を送っていたのか。僅か2年と4ヶ月ほどの間にどんな経験をしたのか。今では到底考えられないような過酷な中学生活でした。そんな中学生の日常を当時の歴史、戦争の歴史を年表で表現し、それと対比しながら読めるように配置して作成しました。
平安末期、平家打倒のため木曽の山奥深くで挙兵し、一時は都を手中にしながら、ついに悲劇的な最期をとげた木曽義仲。そして義仲に終生を捧げた女武者巴御前の物語です。