シリウスは一等星だ。眩しい青い光を煌めかせて夜空に咲くシリウスを見る度に、その星に纏わる君という神話を想って僕は泣く。冬日、夜の公園で見上げる満天の夜空から来る孤独でさえも、君の愛が僕を温めて、生かしてくれるから。
彼らの姉も弟も、最後から3番目の天使だということを、まだ知らないのだ。/// 花が散る。全称は神の夢にも映されることなく、花が季節を彩るように、枯れ葉のように散っていく。
世界が裏返る。理は崩壊する。 人間を動かすものは、何? …………卵があった。血濡れの卵が。赤いスープに満たされた卵は、終末のような9月に孵化した。 中からは、一人の女が現れた。
「ねぇ、世界が終わるとしたら何がたべたい?」 神はそう言って、林檎を渡した。 神の瞳を見て悟る。 ああ、そうだったんだ……。 視界が涙で滲む。 この日のために、生まれてきたんだ! 私が林檎を平らげると、神は拳銃を渡してきた。 そうなんだね。 私は銃口を自身のこめかみに当て……。
美しいものは、得てして儚いもの。 君という人生の美しさに惹かれて、一体何を見るのか。 小説と詩の間。美と現実の間。死と永遠の間。そこに、何があるのかを求める者よ。 超芸術、超新感覚派、または駄作か。 いや、これは革命なのだろうか。
詩集『ユリイカ』 Eureka(エウレカ)はギリシャ語に由来する感嘆詞で、何かを発見・発明したことを喜ぶときに使われる。 詩『螺旋』詩『泡沫』詩『冬凪』
黒いノート、墨で絵画の裏に書かれた言葉。 私はずっと彼を探していた。 小説と詩の間。美と現実の間。死と永遠の間。そこに、何があるのかを求める者よ。 超芸術、超新感覚派、または駄作か。 いや、これは革命なのだろうか。
親子愛、父と子は互いの幸せを願う。 世界のすべてを知った少年は眠りから目覚めるために、繰り返される偽りの幸福で満ちた世界から去ることを決める。 だが、すべてを知ったとしても、全知にはなれない。
その時確かに、「あたし」は終わりを迎えた。消えたはずの黒狼である彼女は、出会う人々の命を奪う「契約」を繰り返していたが、やがて死を呼ぶ呪いを負う青年に再会する。特殊感覚を持つ化け物の異世界ファンタジー❖Cry/Aシリーズ補記・星空文庫限定作 ※単独で読めますがC1結末ネタバレ&『青炎』関連作 ※一部過激表現注意
終末の音を 魂の叫びを 小説と詩の間。美と現実の間。死と永遠の間。そこに、何があるのかを求める者よ。 超芸術、超新感覚派、または駄作か。 いや、これは革命なのだろうか。
老後に住んだ白根山のふもとのロッジ。庭に出たら誰かの会話が風に乗って聞こえてきた。それは茸たちの声だった。ほのぼのとした茸の情景。
草むらに落ちていた晒された馬の頭骨。周りには紫色の茸が生えていた。なぜ頭骨だけコロンと。(筆者が毎年行く長野のペンションの近くで見つけた草むらの中の馬の頭骨、三年間同じところにあったが、四年目に埋もれて見えなくなった。そこまでは本当にあった話、写真も撮ってある)