嵐の楽曲『Love so sweet』をもとに書いた話です。 突然大学のバンドメンバーだった彼女から別れを告げられた圭悟。 理由も分からず、沈んだ気持ちを払拭できないまま、ただ自室にこもっていると、同じくバンドメンバーの蓮太から電話が。 出てみると蓮太は凄く慌てている様子で…。
どんな女の子にも優しく、等しくモテていたチャラ男、「王子野 優人」はツンデレな幼なじみ「姫路 愛」に惚れ、愛を落とすために王子になった。しかし愛はそんな優人には気付かない。そして次々と王子に襲いかかる強力なライバル達…。はたして王子はツンデレ姫との愛を掴み取ることができるのか…!?
ずっと、心に降り積もる闇がある。 重くのし掛かるそれは。 優しく穏やかで美しい姫。 貴女はそっと持ち上げて、共に背負うと言ってくれた。 けれども、今では背伸びをしても手が届かない。 高嶺の花、だったのだ。 裏界最強にして覇者の異名を持つ、 『平安京裏組織蟄龍衆』 若頭領の平算と、 源氏の美しき姫君。 裏と表。 けして交わることのない壁に阻まれて。 行き場のない狂おしいほどの恋心をただ。 伝えられずにいたんだ――……。 これは、ちょっと切ない恋模様を描いた、 ファンタジー感強めの平安物語。
前作「出会い系シンドローム」からの続編。電話でのエロ会話にハマった高校生が、ある日を境にいつもの相手を失ってしまう。どうしても会いたい思いから少ない情報を頼りにまだ見ぬ相手を探す旅に出る。 携帯・メールなどなかった時代の元祖出会い系を通じて繰り広げられる、少し甘酸っぱい恋愛実話小説。
物語の舞台は、地球と類似した環境を持つどこか別の惑星である。 主人公のツバキはその惑星にある地方都市のバーで働いていたのだが、ある日、そこに不思議な客がやってきた。 どこか遙かな土地の夏にぼんやりと浮かび上がる、陽炎のような青春の物語。
日比野俊介は地方紙の新人記者として尾道の通信部で取材活動をしていた。仕事に追いまくられて女性には全くの無関心。そんな俊介を下宿の万里子がまとわりついて俊介に好意を示す。広島に転勤した日比野を追いかけて万里子は俊介と所帯を持つ。一人前の記者として著しく成長した俊介だが激務がたたって体を壊し、夫婦で三次通信部に転勤する。俊介を待っていたのは多数の死者をもたらした三次市の大水害。家族を危険にさらした記者生活に疑問を感じた俊介は、新しくできた広島のテレビ局に移る。やがて俊介はニュースキャスターに抜擢されて茶の間の顔になる。
太平洋戦争最中の昭和十八年、軍靴の音が葉山と村上が在籍する大学にも響きわたり、二人はおちおち机に向かっていられなくなった。村上が滞在する下宿の娘の和子に葉山は強い興味を示す。二人は徴兵されて兵学校に入るが、キリスト教徒の村上は西洋の邪教を信じていることを理由に上官の激しい体罰に会う。やがて二人は戦闘機搭乗員として巣立つが村上は特攻隊に無理やり志願され沖縄に向かう。卓越した操縦技能を持つ葉山は支援機の搭乗員として村上たちの特攻機を掩護するが、二人とも米軍機に撃墜され村上は戦死、葉山はかろうじて助かった。8月15日の終戦の朝、今度は特攻機の指揮官として攻撃命令を待つが、天皇の玉音放送で戦争は終結する。戦後、東京の焼け跡で和子に再会した葉山は実家に連れ戻り世話をしていたが、村上の戦死を弔うため訪れた横浜の教会で和子にプロポーズする。