どんな女の子にも優しく、等しくモテていたチャラ男、「王子野 優人」はツンデレな幼なじみ「姫路 愛」に惚れ、愛を落とすために王子になった。しかし愛はそんな優人には気付かない。そして次々と王子に襲いかかる強力なライバル達…。はたして王子はツンデレ姫との愛を掴み取ることができるのか…!?
「あははは!」 突如、子供の笑い声が聞こえた。こんな雨の中、楽しそうに笑い遊ぶ子供が今の時代いるんだなと思いながら僕はまた爪を研いでいた。
前作「出会い系シンドローム」からの続編。電話でのエロ会話にハマった高校生が、ある日を境にいつもの相手を失ってしまう。どうしても会いたい思いから少ない情報を頼りにまだ見ぬ相手を探す旅に出る。 携帯・メールなどなかった時代の元祖出会い系を通じて繰り広げられる、少し甘酸っぱい恋愛実話小説。
物語の舞台は、地球と類似した環境を持つどこか別の惑星である。 主人公のツバキはその惑星にある地方都市のバーで働いていたのだが、ある日、そこに不思議な客がやってきた。 どこか遙かな土地の夏にぼんやりと浮かび上がる、陽炎のような青春の物語。
星野家次期当主に選ばれた星野蒼(ほしのあおい)は、家族を守る為に実の父である星野聖太(ほしのせいた)から直々に当主修行をさせられていた。そんな毎日に嫌気がさしてきたある日のこと、思わぬ出来事が蒼を襲った…___。
日比野俊介は地方紙の新人記者として尾道の通信部で取材活動をしていた。仕事に追いまくられて女性には全くの無関心。そんな俊介を下宿の万里子がまとわりついて俊介に好意を示す。広島に転勤した日比野を追いかけて万里子は俊介と所帯を持つ。一人前の記者として著しく成長した俊介だが激務がたたって体を壊し、夫婦で三次通信部に転勤する。俊介を待っていたのは多数の死者をもたらした三次市の大水害。家族を危険にさらした記者生活に疑問を感じた俊介は、新しくできた広島のテレビ局に移る。やがて俊介はニュースキャスターに抜擢されて茶の間の顔になる。
太平洋戦争最中の昭和十八年、軍靴の音が葉山と村上が在籍する大学にも響きわたり、二人はおちおち机に向かっていられなくなった。村上が滞在する下宿の娘の和子に葉山は強い興味を示す。二人は徴兵されて兵学校に入るが、キリスト教徒の村上は西洋の邪教を信じていることを理由に上官の激しい体罰に会う。やがて二人は戦闘機搭乗員として巣立つが村上は特攻隊に無理やり志願され沖縄に向かう。卓越した操縦技能を持つ葉山は支援機の搭乗員として村上たちの特攻機を掩護するが、二人とも米軍機に撃墜され村上は戦死、葉山はかろうじて助かった。8月15日の終戦の朝、今度は特攻機の指揮官として攻撃命令を待つが、天皇の玉音放送で戦争は終結する。戦後、東京の焼け跡で和子に再会した葉山は実家に連れ戻り世話をしていたが、村上の戦死を弔うため訪れた横浜の教会で和子にプロポーズする。