「好きだけど、近づけない」「わかってるから、好きになりたくない」 遠回りする本当の「好き」 大学2年の霧崎詩織と紀多蓮のそれぞれの出会いと別れが2人を翻弄する。 日記の穴に隠されている孤独に気付いたとき、好きな気持ちが手を差し出させる。 2人の日記から全てを汲み取っていく現代的日記型小説。
スピエルドルフの旧友と婚約者に再開したロイドくんを含む一年生たちは、セイリオス学院の行事として国王軍の訓練場に社会科見学へ。 騎士の階級の意味や現役の騎士の実力を知る中、そこへ場違いな客が現れて――
人に 源氏と 呼ばれて生きて/ その手に出来ぬものなどないと 囃されながら/ 惹かれ 焦がれて 育て 娶った/ 愛しい女を 失った/ 育んだ愛に 狎れて 甘えて/ 我に非なしと 自惚れて/ 人に源氏と 呼ばれた男が/ 育んだ 愛もろともに/ 最愛の女を 失った
二ヶ月前から同じ夢を見るようになった二人の少年と少女。 それはゴールを目指してただ歩き続けるといった単調な夢であったが、二人にとっては幸せな時間であった。 現実世界で、二人は巡り会う事ができるのだろうか。