パガサの働きもあり,海の民の長老カルヌグは方舟の建造を許した。しかし,マンガラたちは次に向かうべき場所が分からない。「輝石」のなぞを解くために,彼らはどこへ向かうのだろう。第一部「海の民編」完結。
花蛇の「のもす」と、羽の生え揃わない何かの雛の「カタ」との、穏やかな日々のお話。 穏やかな他は何も無い、退屈な草原で、彼らが出会った一時を綴ります。
海の民アスワンたちと長老の元を目指すマンガラたち。長老を説得して方舟の建造に取りかかれるのか,それとも「境抜け」の禁忌を咎められるのか。その命運はパガサに委ねられた。
海の民に拘束されたマンガラたち。しかし,長老の元へは連行されず,工房へ置き留められる。そこは,白い巨大な空間だった。なぜ連行されないのか,海の民の若者たちの目的とは。
パテタリーゾの災いの原因を求めて,湾岸都市イスーダに潜入する土の民マンガラとパガサ。「時を旅する人」が命じたように「工房」を目指す。
旧世界が滅びてから十万年。諸々の民の地ルーパに災いが訪れた。土の民の若者パガサとマンガラは,里の命運を背負って災厄の原因を探る旅に出る。
靴 私(自分の体から逃げ出した心)が記憶喪失になって、さ迷い歩いている。私を心配する人、私を助けようとする人、私を説得しようとする人、私を捕まえようとする人、私を治そうとする人、私を慰めようとする人、が次々と現れ、ビルの屋上へと誘導する。ビルの屋上には、君(放心状態のまま突っ立っている私の体)が私を待っている。私は再び君と出会い、君の瞳の中に吸い込まれてしまう。私は君の中で、君を観察している。
世界の真実を知るとき、人は冷静でいられるだろうか?どの世界でもそう。世界の真実は残酷で儚い、そんな真実を自ら知りたい人がいるだろうか。今回の作品はこの異世界の真実に徐々に迫っていく紅蓮の物語。