魔王軍との戦いに勝利したと思った矢先に現れた『ベクター』の力により、『魔境』の封印を巡る戦いは思いがけない局面へ。 そしてキシドロの死を知ったアシキリの元へ、今度はプリオルがやってくる。 悪党側で様々な事態が渦巻く頃、学院見学が始まったロイドたちはそこに予想外の姿で現れた貴族を見つけ――
『魔境』の封印を巡り始まるフィリウスたちと魔王軍との戦い。 『魔王』ヴィランの部下たちが持つ特殊な能力に苦戦する騎士たち。 そしてヴィランが持つデタラメな力について、ヨルムが明かしたその正体は――
惨めだと泣きたくない。現実を認められない。けれど、見つめなければ、死ぬしかない。死ぬしかないのなら、せめて愛しい人を想いながら。 「私は、惨めですか?」 泣きたい訳じゃないのに、声は震える。どうしてか。どうしても。
何から話しましょうか。まずは俺のことでしょうか。 俺は百田糸。26歳。メモリーブレインである。 メモリーブレインとは、故人が思い残した記憶を 受取ることのできる人間のことである。