祖父の守る古い神社で巫女をしている、中学生の古川一乃(ふるかわかずの)ちゃんのお話です。 設定・脚本担当の意向で、内容は伏せさせていただきます。
時はいにしえ、うるわしの真奈(まな)の国。 神のやしろに飼われる少年むめは、国でただひとり、守護神・好文比売命(あやこのむひめのみこと)の乳を受けて育ったみなし子といわれていた。 周囲はむめを生き比売神と崇め、あるいは女神に替わる慰みものとして弄ぶ。むめは鬱屈を抱えたまま、おのれの母を心のどこかで探していた。 少年が自分のアイデンティティを探し求める、平安時代風奇譚。