空の下、私、生きるしかない。
12月の凛とした空気の中、 彼女が月を見上げながら言う。 「月の裏側って、見れないの」 白い息と夜空の月、そんな、ちょっとしたお話し。
都内のアパートでルームシェアリングする男女4人。 12歳ハル、17歳直美、32歳由稀、34歳ノボル 日常と非日常、現実と非現実の境、 そんな曖昧な空間の中で起こる出来事…。
ネット中に気を失い、レンガ質の部屋に迷い込んでしまった男。 男はそこからの脱出を図る。 その中で明かされていく「世界」の真実。 真実か愛か、男が選んだ道とは。
ピアノを弾く仕草をする少女。 何気に声を掛けた男。 情景が時と共に流れていく。 そんな、話。
幼少期の記憶がない僕が、本当の自分を取り戻すために。 自分とは何か、記憶とは何か。 僕はそれを、確かめに行く。