【嘘つき人形の、それから。】 嘘つきと呼ばれた人形は大人になり、小さな森で玩具屋を営んでいた。ある夜、彼の店に泥棒が現れて…。 (御伽話リメイク:ピノキオ)
【八つ裂きにして、喰らう。】 手紙が届いた。 永劫を生きる英雄からの手紙。 あいつからの、最後の手紙。 (御伽話リメイク:桃太郎&浦島太郎)
【『壁』に隔てられた世界で2人は何を選ぶのか】 ドイツの街、マインツ。そこには、一人の青年がいた。淡い金色の髪に碧い目を持った青年だ。彼は、自らを「マイン」と名乗った。 日本人女性、清水 花。彼女は、今年も彼に会うためにドイツに向かった。 彼は言った。 「もう、帰したりしない。お前は俺とずっとこの世界で生きていくんだ」と。 彼は泣きながら笑う。 「……そう、この絵が朽ちるその時まで。ずっと」
【誰も知らない、不条理でありふれた四日】 中世ヨーロッパで繰り広げられた、合理的で非合理な決闘裁判。その渦中で抗い、もがき、必死に生きた二人の話。
【上りきったその先で】 20歳の誕生日を迎えたある男子大学生の元に、友人がお祝いパーティーに誘ってきた。初めてのパーティーで、思う存分食ったり飲んだり踊ったりした「パーティーの主役」。しかしそれは、彼がこれから上る「大人の階段」のほんの一部に過ぎなかった。
【これは、ある男が見た十夜の夢。】 誰しも、夢を見ることはあるだろう。 けれど、いつまでも夢を覚えていることは、きっとないはずだ。 そんな世界で、ある男は見た夢をつづる。 これは、彼の見た十夜の夢。 次々に繰り広げられる奇妙な世界を、お楽しみください。
【〇〇が老婆を山姥に変えた】 山姥だって、元は人間だった。心優しい老婆だったのに、ある日突然恐ろしい山姥になってしまった。どうして老婆は山姥になったのか。そして山姥になった老婆は、三枚のお札を前にして、何を思うのか。『三枚のお札』を山姥視点からリメイクした作品。 (御伽話リメイク:三枚のお札)