6月に退職した理由は、ホットスポットの守谷を脱出し、3ヶ月間富山にて「疎開」することが目的だった。中には「そんな大袈裟な!」と思われる庶子もおられるだろう。その3ヶ月間に富山で見つけたもの、味わったもの、体験した事などなどを事実に基づきながら書かれている。海、山、まつり、花火、とまるで夏休みのような疎開生活に、避難の集中砲火を浴びせられるかもしれない。
人工弁を埋め込まれて、職場復帰を果たした主人公。無理をしない事が最も大事な事なのに、つい無理をしてしまう出来事が波のように押し寄せてきて……ついぞ負けてしまって、突然もとの世界に送り返されるような、そんな話です。謎の病気「GIST」の疑いもかけられてしまう訳ですが……。今回は、退院以降に訪れる喜怒哀楽の荒波に翻弄されながら楽しんでいる主人公が、再入院に消されゆくロウソクの炎のような輝きを放っているところが、はかなくて良いかもしれません。
僕は期待感と不安感を抱きつつもいつもの曲がり角を曲がる事に期待し躊躇った。そしていつもの曲がり角に辿り着いた時僕は君にこう言っていた。 君と話が出来て良かった。
今日が僕の誕生日である事はこの話とはあまり関係がなく、しかし僕の誕生日が今日でなければこの話は始まらないのかも知れない。 何?特別な南瓜? 冷凍庫に南瓜? 僕は思わず妻に聞く。 肌寒い5月の夜僕の誕生日パーティーはよくある誕生日の終演を迎える事になるのだが、パーティーというものはいつも思うのだがなにか必ず盛り上がる話題が一つはあるものである。