過去に書いたショートストーリーの中から、ちょっと不思議な、ちょっと奇妙な、ちょっとファンタジーなお話を集めた短編集です。
小さな漁港のある町に住むガラス職人を目指す荒井 桃(あらい もも)。自らの工房を持つ夢を叶えるため有名な職人崎田 元(さきた はじめ)に弟子入りをする。ガラスにひたむきな日々を送っていた桃だったが、ふらりと崖の上の空き家に越してきた陶芸家 神崎 千晶(かんざき ちあき)によってその日々は激変していく。鍵をかけていたはずの過去が次第に開いていくとき、静かな町に起きる事件。 「ももは人の死に慣れすぎた……」 人が背負う一生のうちの罪はどれほどあるのか。静かで冷たい港町の物語。
幼い頃の記憶が無い16歳のリリー。 ある日目が覚めて自分がいたのは訳も分からない誰かの屋敷。 そこで出会う不思議な人たちと関わっていくことで、 失っていた過去の記憶や、何で自分が屋敷にいたのかが明らかになる。 母の弱い体のこと、父の謎の事故死のことーー。 齢16歳の少女の過去は謎だらけ……
鎌倉の街並みと豊かな自然。歴史ある寺や神宮。 喫茶店の珈琲と紅茶。事件は解決しない、解答するだけ。相談として持ってくる事件の推理を解答するだけの喫茶店相談所。個性ある登場人物たちが相談と解答をご用意しております。
22歳のころに書いた小説ですが、あまりに支離滅裂しすぎていて封印していました。30代になったので、公開(後悔)しようと思いました。
雑誌ダ・ヴィンチの”第1回「本の物語」大賞”で3次選考止まり(最終の1つ手前)でした。 昭和30年頃を舞台にしたミステリー要素入りの時代小説です。
海を臨めるはずが、窓の向こうは五月雨に煙ってしまっていた。 ベッドに横たわる女の傍らに、その少年は腰かけていた。 私の今回の依頼は、彼を捜すことだった――
海を臨めるはずが、窓の向こうは五月雨に煙ってしまっていた。 ベッドに横たわる女の傍らに、その少年は腰かけていた。 私の今回の依頼は、彼を捜すことだった――