僕には恋人がいます。りっ君こと立川陸君です。りっ君は明るくて感情表現豊かな人だけど、外では無口で無愛想です。それにはりっ君の秘密が関係しています。秘密は秘密です。ここではちょっと言えません。※小説家になろうにも投稿しています。
「夜明けの霧」と名付けられたカタルーニャ人の美しい建物を護る為に結成された団体「蛇の目」。中東系ラテンカタルーニャ人のジョアンは蛇の入墨を持つ団体の一員である。 彼は七年前亡命していたフィンランドで、日系フィンランド人の美女、美影と出会った。二人で草原での乗馬の日々。ジョアンは静かに美影の前を去っていった。 美影は彼の上腕に彫られた蛇の入墨だけを頼りにフィンランド中を探し回っていた。彼女には彼から教わったカタルーニャ語が残っている。
森に囲まれた緑の丘の別荘地に、一人の青年がやってきた。彼は丘の上の林にある屋敷に探偵事務所を構えようと思っているようなのだが。いわくありげな屋敷は格安の値段で売り払われており、事故物件だろうという予想をしておきながらも引っ越してきた。一人目の依頼者の依頼を終え、今後の展開として屋敷が抱える記憶も交差しながら朱鷺島の日常は進んでいく。
花の薫りから連想したストーリー集。日本舞台の花の作品集。第一話<菊の薫り>江戸舞台の恋愛物。第二話<草木の薫り>日本家屋の少女に花火を見せたい男の子の恋愛物。第三話<夜桜の薫り>桜の精に会った一夜の物語。第四話<金木犀の薫り>琴の師匠が好きなぼんやり少女の話。第五話<嵐の薫り>。第六話<マリーゴールドの薫り>小学校の花壇の話。2014年作品。