高校生の時、私は毎日のように夢を見ていた。その夢は壮大な物語を持っていたが、今はもう見ることが出来なくなった。あの時の私は自身への将来性に胸をときめかせており、"きっとこの日々がずっと続く"と思っていた。テーマである「ふつう」とは何かずっと考え続けていた。 そしていまこの小説を書いてから10年近くになる。私は未だに10年前の私に期待しており、行くあての無い旅をしている。
誰もが知るあの桃太郎をハードボイルドにアレンジ! 原作にはない重厚な設定の上に織り成される数々の人間(動物?)ドラマ。 誰も見たことがない鬼に怯える人々。鬼の名を語り悪事を働く盗賊達。鬼とは一体何なのか。人間の想像が作り出す自滅的恐怖を描いた問題作。