童話昔話の登場人物にはそれぞれ能力があるらしい。主人公の吉野色(よしのしき)とパートナーの一之瀬涙(いちのせるい)は、本の中から逃げ出してしまった登場人物達を回収する役へ任命された。逃げ出した人物達は人間や動物の心の中へ潜んでいる。戦い取り戻すか、それともまた別の方法で取り戻すのか…。ドタバタな展開の中で2人の間に恋愛感情が芽生え始めたり…。冒険の中で切ない物語も数多く繰り広げられています。
自分が参加する予定だった集団自殺事件のニュースが報道され、そのなかで二十八歳の会社員が死んだことを知り、舜一は不審を抱いた。決行二日前に舜一が離脱した時点では、この会社員はメンバーでなかったのだ。彼は、早い段階で計画から外されたマヤの情報に基づき五十代のメンバー、ミツヨシ(大橋達司)に再会した。大橋は決行日の前夜に計画からおりたと打ち明けたが、舜一はその受け答えに疑念を感じた。 その後、舜一は所轄署の担当である榊原刑事と会い、榊原から情報を得て、二十八歳の会社員、鈴木茂樹の家を訪ねた。驚いたことに鈴木はミカが自殺防止活動の一環として主宰していたチャットルームのメンバーだった男であり、プロデューサーと名乗っていた。 舜一が調べていくなかで、鈴木の闇の姿、鈴木の死の真相が明らかになっていく。
『ヤンデレの妹に死ぬほど愛されて眠れないCD』の二次創作です。 一度は見てみたい渚と綾瀬の対決を執筆したものです。