九州の福岡に住む妻帯者の春山俊介は、接待で連れて行ったキャバクラの新人青木彩矢に惚れてしまう。 元々上司の紹介で見合い結婚の俊介に、恋愛対象として彩矢は好みに近い女性だった。 キャバクラで二三度会って、好きに成る俊介と生活の為にお金が必要な彩矢は関係が出来る。 だが妻帯者と独身の彩矢には、お互いが好きでも溝が有る。 約五年以上付き合い、彩矢も三十歳を向え結婚に憧れる様に成る。 彩矢に恋人が出来た事を知った俊介が問い詰めると、彩矢は何も言わずに俊介の元を去って行った。 不倫をテーマに男女の心温まるストーリー。
物心がついた頃から、同年代の子達との”ズレ”を感じていた琴音。 良くも悪くも聡かった彼女は、世間から”変人”に見られては今の世の中では排除される現実を知り、 ”本性”を晒しては生きていけない事を幼いながらに悟り、仕方なく”良い子”を演じながら日々を過ごしていた。 ”本当の自分”を押し込めて隠し誤魔化し通していたある日、運命的な出逢いを果たす事となる。 それをキッカケに、目に入る景色が灰色一色だったのが、徐々に色彩を帯びていき、それにより少しずつ歓びを覚えていくのだった。 …ある大きな対価を払いながら。