土曜の夕暮れ

古屋 あんず

妻と夫はけんかをした。少し深刻な。
 天気の荒れている、土曜の夕方、主婦たちは夫をおいて買い物に出る。昔好きだったあの人の面影を探しに。夫は大いばりで家でたばこをふかしている。妻の帰りと夕食を待ちながら。
そんな夫婦の日常の一コマ。
こんな天気の荒れている日は、何かが起こるようで起こらないような、波乱をふくんでいるようでいないような、そんな日の夕方。
妻は何の収穫もなく、もしくは何かしらを胸に抱いて家路につく。これ以上天気が荒れる前に、夫に夕食を作ってやるために。
そんな夫婦の日常の一コマ。
母たちが女に戻る時間帯、土曜の夕暮れ荒れ模様。

土曜の夕暮れ

土曜の夕暮れ

  • 小説
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日 2020-07-05

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