気怠く着崩した学ランと明るく染めた髪の毛、上履きの踵は履きつぶすイツキの最大にして最高の秘密は ”歯がゆく甘酸っぱい物語を書いている ”事だった。 誰にも知られる訳にはいかないはずのそれが、うっかり教室に原稿用紙を置き忘れクラスメイトのミコトに読まれてしまう。 ”感想お願いします ”とだけ書かれたそれに目を輝かせ読み耽るミコトはまさか作者がイツキだなんて思うはずもなく。 いつしかふたりで顔を並べて恋物語を読み進めるうちに、イツキは初めて物語ではない本物の ”恋 ”を知るが・・・。 ≪全67話 完結≫
新撰組に入隊することで、亡き兄の思いを継ごうと奮闘する一人の少女の物語。仲間との絆、時代に翻弄され、女である自分という存在を見つめていく主人公。 青春の全てを剣に捧げ、自分の生きがいを見つけていくまでの生涯を描いていきます。新撰組にくわしくない方でも楽しめる、恋愛あり、三角関係ありの外伝です。 もちろん、新撰組の皆さんも登場します。
「好きだけど、近づけない」「わかってるから、好きになりたくない」 遠回りする本当の「好き」 大学2年の霧崎詩織と紀多蓮のそれぞれの出会いと別れが2人を翻弄する。 日記の穴に隠されている孤独に気付いたとき、好きな気持ちが手を差し出させる。 2人の日記から全てを汲み取っていく現代的日記型小説。
スピエルドルフの旧友と婚約者に再開したロイドくんを含む一年生たちは、セイリオス学院の行事として国王軍の訓練場に社会科見学へ。 騎士の階級の意味や現役の騎士の実力を知る中、そこへ場違いな客が現れて――