かつて日本では、男女の双子は心中自殺した者たちの生まれ変わりと考える文化があり、来世で生まれ変わって、夫婦となることを誓い合って自殺した二人だと考え、片方を養子に出して許婚とし、後に成人してから他人同士として結婚させていたという、この国で近代まで実際に行われていた、歴史的事実をテーマにした作品です。 2ヶ月前に行方不明となってしまった、元の義理の兄からの手紙がきっかけとなり、義兄の娘の瑞歩と暮らし始めた涼介だが・・・ 四国の小さな港町から始まった、涼介と瑞歩に隠され続けてきた、男女の双子にまつわる恐るべき真実と向き合い、全ての過去を受け入れる決心をした涼介は、精神を病み始めた瑞歩を救うために、敢えて彼女に全てを話すことにした。
温められるお弁当を待ちながら、お礼に店員さんを抱きしめて、いい気持にさせて、いやらしいところを温めてあげたい欲求に駆られる。
私立高校二年に通う男子生徒、西山ユウは目立つことを恐れ地味で平凡な高校生活を送っていた。 二学期のある日、前の席からクラスの中心的存在でお調子者の田所ケンジが声を掛けて来た。一方的に絡んでくる彼を苦手に思っていたが、学園祭の準備などを経て次第に親しくなっていく。 学園祭で急遽女装をする羽目になってしまったユウは、戸惑いながらもグランプリに輝いてしまい注目を浴びる。 さらに壇上で、田所に突然唇を奪われ意味がわからないまま突き飛ばしてしまう。 いい加減で調子良くてマイペースな田所に振り回されてばかり。 それでも嫌いになりきれない田所に心を開きかけるのだが、自分を他の連中と同じ様に思っていることを知り、ショックを受ける。
アタシは、幸せになりたいって、力いっぱい叫んでもいいんだ。 *** それぞれの場所、ぞれぞれの立場で生きる人たち。個々が抱える葛藤と、痛み。選んでいく生き方。どんな痛みにも、いつか必ず出口がある。それをテーマに書きました。
「窮鼠猫を噛む」、ということわざがありますが、もしも窮鼠に毒があったら?という単純なテーマで書き始めます。 関西VS関東という、永遠のライバル?(ライバルと思っているのは関西人だけ?)の対決を軸に、関東の大猫(大企業)に追い詰められた関西の鼠(零細企業)は、窮地を脱するために奇妙な仲間たちを集い、奇想天外な作戦を駆使して、大猫を逆に追い込んでいく、というのが大筋です。 複雑な人間関係はありませんし、何かを考えさせられるような重いテーマなどありませんので、気軽に読んでいただければ幸いです。
ついに並行世界で全自動の戦闘システムが起動した。緒戦は華々しい戦果を挙げたが、徐々にシステムの欠陥が露呈して行く中、システムは何の計算間違いをしたのか、敵の本陣が目の前にある場所へ俺と俺が救った女生徒が所属する小隊を配置した。兵力差は桁違いで、まともに戦えば瞬殺だ。システムが決定したこの奇抜な作戦の意図は何か。それよりも、果たしてこの状況で生きて帰ることが出来るのだろうか。
ついに彼女達が俺を巡って火花を散らした。並行世界で俺が蒔いた種は自分で刈り取らないといけないのだが、どうやって切り抜ければいいのだろう。さらに、俺が救った彼女達に招集を掛けた生徒会長ルイ。彼女の思惑に気づけない俺は、彼女の術中に はまっていくのだった。
俺は並行世界でミカと知り合った。しかし、俺との出会いがミカの運命の歯車を狂わせたことに最後まで気づかなかった。後悔する俺に、未来人がある提案をする。
並行世界でイヨの身代わりになった俺は、後方支援部隊として遠い土地に派遣される。そこは味方も信用できない生と死が背中合わせの場所だった。数々の困難を切り抜けるも束の間、再びミイとミキに究極の選択を迫られる。