167枚。修正20220312。南足柄山で出会った少女、みずき。彼女との鮮烈な出会いから、家庭教師を引き受けてしまう、僕。それから理性と欲望の葛藤の日々がはじまった。
134枚。修正20240413。青春の中でつまずきながら、それでも必死で生きて行く青年、井上悟。ギターは彼に生きるエネルギーを与えた。
美しさを求めて日々を電車内で過ごすという奇妙な生活を送るようになった左記子。その生活が更に奇妙さを呼び、左記子は怪しげな私鉄で働くようになる──。
今年で三年目の文芸部。しかし新入生の勧誘は難航し、廃部の危機に直面していた。 そこに文芸を憎む一人の男が立ちはだかる。一方、彼の妹である佳乃は文芸部への入部を希望していた。 部長となった直美は、佳乃を受け入れる決意をする。 その日から、文芸に伴う多くの苦悩との戦いが始まった。 *この作品は『文芸人のフロンティア』の外伝作品です
温かいアオさんに目を奪われていつまでも側にあってほしいと望む わたし。 危うい存在に気をひかれてしまうアオさん。 アオさんとわたし、二人を繋ぐものは恋ではない。友情なのかも判らない。 血のつながりはもちろんないし、お互いの素性だってまだ詳しく知らない。 これから知っていくために共に暮らしたいと思った、現時点では他人同士。 夢か現か、そこにアオさんがいて、それをわたしが認識していた束の間の日常。 アオさん。見上げればいつだってそこに広がっている蒼穹(セカイ)に映える、うつくしいヒト。
………時刻は午後13時。抜けるような青空は雲一つなく、ここ数日で一番の快晴。私達は今日、戦争を始める。 メカアクション・ファンタジー。
第三次世界大後、崩壊した国土は世界に取り残されたまま、人はそれでも生きていく。 置き去りにされた狭い世界。喉を締め付ける閉塞感に時折、息を詰まらせながら、少年は生きるために武器を取った。 荒廃と傷跡を抱えてなお、人は人と出会い、感情の芽生える生き物だから。 救いようのない人たちの、救われない、これは「愛」の物語。
昭和30年代以降の、愛知県名古屋市周辺の風景が変貌していく様子や、子供達が成長して行く姿を描いていきます。 昭和25年生まれの主人公松山圭司の、小学校入学から高校卒業までの様子を、愛知県尾張地方の風景や風習、家族・友人達の人間模様を様々なエピソードを交えて、少しずつ書き加えていく予定です。初恋や子供の遊び、当時の雰囲気が、少しでも伝われば嬉しいです。
それは9月の事だった。入学して半年、高校生活にも慣れてきた。友達も出来たし、居場所らしきものもあった。 彼女の生活は凡庸だった。起伏の薄い、昨日と今日が繋がっているに過ぎない日々。おおむね満足だった。 そんな訳でその日、死んだはずの彼女の友達がテレビに映ったのを見た時も、大げさに騒ぎ立てる程の事ではなかった。