学院のイベントとして火の国にやって来たロイドたちは、もう一つの目的――ベルナークの武器の回収に向けてに準備を始める。 協力の為に夜の国からやってきた魔人族と合流して下調べを始めるが、武器を隠した場所についてマトリアから驚くべきことが伝えられる。 一方、アンジュの師匠であるフェンネルが弟子を思ってあることを仕掛け、ロイドは再び理性と欲望の戦いに臨む。
僕は今、どこにいるのだろう? カプセルのような狭いところに、手足を折り曲げてじっとしている。ほとんど身動きはできない。不思議と息苦しさはないけれど、光がないので今が昼なのか夜なのかもわからない。ただ、ぼんやりと暖かくて、なんとなく安心できる。 でも、僕はなぜこんなところに閉じこもっているのだろう?
誰もが知るあの桃太郎をハードボイルドにアレンジ! 原作にはない重厚な設定の上に織り成される数々の人間(動物?)ドラマ。 誰も見たことがない鬼に怯える人々。鬼の名を語り悪事を働く盗賊達。鬼とは一体何なのか。人間の想像が作り出す自滅的恐怖を描いた問題作。
加代子は銀座にある花屋で働いている。 冬のある日、彼女は街で美味しそうなロールケーキを目にするが、店のドアを開くことができない。