鴎流しと呼ばれる雪嵐に見舞われた港町。足止めを食らった旅人たちが集う宿の酒場で、ある男が退屈凌ぎの一興を提案する。大陸の西の果て、謂れの途絶えた土地にまつわる『歴史作り』。物語の題材として示された十の遺物のひとつ、謎めいた魚の鱗を手渡された薬売りは、懐かしい記憶に導かれるまま口を開いた。「竜になるという魚を知っているかい?」錬金術師の末裔が物語る、斜陽の時代の妖精譚。
小さな人間の少年、リオンは博士と一緒に暮らしていた。リオンは博士のことが大好きだった。 博士はリオンのことをロボットだと言い、彼を人間にするための薬を研究している。 リオンはそんな薬なんてできるはずがないのにと、そう思っていた。
愛してほしい人はいつも隣にはいないね。 鬼売り屋と純喫茶”戦争屋”の若い店主が、神無月の終わりに夜な夜な言葉を交わす短編。 サクッとしっかり読めます。深夜におすすめです。残酷な愛。
季節は、春。 大学の入学式が行われる中、早々にサボった宜之(たかゆき)が桜の木の下で出逢ったのは…。 神戸を舞台にした、笑い?と涙の春を、にわか神戸弁でおくる長編物語の第一章のはじまりです。
砂漠の小さな村で平和に暮らしていたキラは、病気の母を医者に診せる金を稼ぐため、ウルの街へ働きに行くが、砂漠に追放されてしまう。砂漠でキラはドラゴンのレグルに出会う。
彼が失踪したのと、頭のなかに家があらわれたのは同じころでした。 右ほほだけでかたよった笑いをする口元には、マリリン・モンローみたいなほくろがありました。