きみのいないよるには

うまくいかないことばかり

もうどこにも きみはいない

きのうは よふかしをしすぎた

きょう おきたのは 10時半だった


なんにもやることがない

やるきもない

きみがいたなら

こんなどうでもいい ふつうのひが

どれだけ とくべつにかんじられたんだろう


きみのことをおもいだすたんびに

ぼくは ぼくじしんがわからなくなる

いきてるここちがしないって

このことなのかなあ


なんにちもかえていない

このくつしたは ほんとうにくさいんだろうな

よみかけのあの ほん

ずいぶん まえのことだから

あらすじもぜんぶ わすれちゃったな


もうなにもかも どうでもいいや

きみがいなきゃ ぼくにいきるいみなんてない


ずっとうつくしいと かくしんしていた

あのおんがくは ぜんっぜんきれいじゃなくて

ずっとおいしいと おもっていた

あのりょうりは ぜんっぜんうまくなくて


ごかんも はたらいてやくれないんだ


あいたい こいしい だきしめたい

そのすべてを

じゃまだとかんじるぐらいには

きみのことが まだよゆうで すきだよ


このかんじょうは めんどうくさい

おもうと むねがいたくなって

ちかくにいると しんぱくすうがはやくなる



もう きみは ちかくにいないんだけど



それでも まだ きみのことが



よゆうで すきだよ

きみのいないよるには

きみのいないよるには

  • 自由詩
  • 掌編
  • ファンタジー
  • 青春
  • 恋愛
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2019-04-21

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