主人公、富立恭一はアマチュア・ロック・ミュージシャンで、定職に就かず、いろんな仕事で食いつないでいた。新しい仕事は、ボイラー管理、地味な仕事の中での数々の出来事を体験し、また彼に執拗に入会を迫る宗教団体の会員達の純粋な姿と、彼を虜にするある女性会員への恋心を描きながら、新たなる境地に旅立つのだった。当時話題となった「新札発行」「世界フィギュアスケート東京大会」「投資ジャーナル事件」「日航機墜落事故」などに触れている。
友情と恋愛、いつもの他愛無いドラマとは違うようだが、主人公は誰なのだろう。高校時代の淡い想い出は果たして真実なのか、フィクションなのか?彼女を信用して良いのか?倒錯した恋愛意識、そして妄想が暴走して引き起こす事件は現実なのか、夢なのか?真実はいったいどこに?
ロックミュージシャン志望の青年が、ひょんなことから電気工事を。それも短期アルバイトのはずが、なんだか煙に巻かれて社員登用、その日のうちに寮に入ってみれば、6畳に3人が寝る一般住宅。秋田や沖縄の暴走族が更正して電気工事を。労働基準法無視の24時間労働。といいながら楽しかったなあという想い出話である。
雨よりは晴れていた方が好きですが、カフェの窓から雨を見るのは好きです。 雨音響く薄暗い店内は、別世界に迷い込んだような心持ちになります。
「架空の猫を飼っているの」彼女は言った。僕らはピクニックパーティで出会い、恋人同士になって、トントン拍子で一緒に住むことになった。引っ越し先の壁の穴に僕は小さな可愛い動物が住み着いているのを見つける。でも、彼女には見えないようだ。「悪いけど、見えないものは見えないのよ。あなたに私の猫が見えないようにね」一緒に住みはじめて以来、彼女はどんどん不機嫌になっていく。架空の猫、本物の猫、架空の猫が産んだ子猫、、、そして、架空の動物、、。同じ空間にいて同じ時間を過ごしながら、全く違う世界を見ている。結婚とはそういうものなのだろう。