この小説は東日本震災を取り扱ったものです。当時体験した本当の地震の激しさを伝え残したく、作品の前半部分をここにアーカイブすることにいたしました。とくに本震の箇所だけでも読んでいただければ幸甚です。 2023.8.14
【ニンゲン…か、久しぶりに聞いたよ。】 魚を食べるのをやめた、未来のペンギンたち。暖かい南極で、今日もゼリーと会話する。 ペンギン 人間 ニンゲン 終末後 ※間接的な人食いと若干の捕食描写あり
__このケツの穴は、どこへでも行けるのさ。 カフカの講義室で、問われる。 彼は、一体どこへ。 __どこへも、行けない。
不器用な兄「完」と、その兄を支える妹「つぐみ」、二人は房総の港町で長い間共に暮らしていたが、ある時つぐみに結婚の話が舞い込む。それを機に二人の関係は少しずつ変わり始めていきー 完の成長とつぐみの葛藤、そして兄妹の行く先は…
結婚報告を兼ね、地元に帰ってきた沙也。丁度その日は、夏祭りの日であった。沙也は夫と二人夏祭りに出かけたが、つい逸れてしまう。仕方がないので、1人でも花火を見ようと懐かしの場所を訪れると、そこには、よく知っている彼がいた。
『右腕』率いるS級犯罪者たちとの戦いに備えてある街にやってきたフィリウスたち。 敵についての情報整理を始めた一行のもとへ早速やってきたのは――