ある日、隣のクラスの女の子・そよの髪にいくつもの花が咲いて見えるようになったイチは、そのことで気が落ち着かなくなり、勉強の成績も落としてしまう。そんな彼がふと悩みを打ち明けた相手、部活仲間の柊は思いもよらぬことを口にして────。
魔女見習いのミュウが受ける授業は風変わり。今日の授業は、海に手紙をプレゼントつきで流すこと。 イラスト:藤池ひろし(Fantasica)
主人公、咲の中には、咲ではないもう一つの魂がひっそりと何十年もの間、住みついていたのだが、そのことに咲自身も気づいていなかった。それほど静かに静かにその魂は住み続けていたのだ。だがある日突然、咲は気づいた。それは潜んでいた魂が、時空を超えて探し求めていた運命の相手を見つけた時だった。まるで眠りから覚めたように咲に働きかけるようになった。「会いたい!会わなければ」と。今世紀中に会わなければ永遠に会えなくなることを咲は後になって知った。
美術館の夜間警備員アデル。彼のもとに現れた泥棒が盗んだものは館が厳重に管理している歴史ある宝石『オルロフ・ダイアモンド』。それを盗んだ泥棒は「持ち主に返さないと」と言うが……?
地球から遥か遠く離れた場所に存在する、地球によく似た惑星『ギュプラー』。その星で暮らすのは地球人と全く変わらないマイラとエミリ。ギュプラーに降り立った宇宙飛行士・紀香は研究の一環としてギュプラーのテクノロジーに興味を示し、マイラとエミリは紀香から教えてもらった地球にある日本という国の伝承話に興味を示す。
「潮の降る町」の序章部分として書いたパートですが、全体の再編成に伴いカットすることになったため、このまま独立した作品として残します。また手を入れる可能性もあります。