いつか投稿した、『斎藤マリー・ストーリー』のサイドストーリー。 脇役であった川口幹夫(ミキオ)に焦点を当てる。 彼は強制収容所7号室で不思議な夢を見るようになった。 それは高校生の彼が知るはずもない、20世紀の大戦争の歴史だった。 大祖国戦争で最大の激戦地となったスターリングラード戦、ママイの丘の激闘。 独ソ両軍が何度も占有権を奪い合い、 兵隊の屍が重なり合って丘の形が変わったと伝えられている。 ミキオは、夢の中でソ連軍の軍服を着ていた。 弾薬が満載された短機関銃を持たされた。 丘の先にいるドイツ戦車部隊に照準を合わせる。 戦争のことなど何も知らない日本人の彼が、そこで一体何ができるのだろうか。
チベット高原とは天空の民が住む地球の果てである。 高山病、慣れない食事、言語、ホームシックと 戦いながら、たくましくも兄妹が愛をはぐくんでいく。
「令和10年。財政破綻と強制労働と若い兄妹の絆の物語」の続き (パート2) 単純に前作が長く続きすぎたので新しく書いただけである。 特に意味はないのだが。 令和10年は自民党の一党独裁が続き、物価の変動なしに消費税率34%。 埼玉県の最低賃金は170円まで減少。お金のない労働者たちは 平均で2000万円の借金をするか、近所のスーパーを襲撃するなどして 生計を立てている、この世の地獄である。
学園生活シリーズの新作にして、毎度おなじみのサイドストーリーである。 今回は最大のテーマを『原点回帰』としている。 今回の主人公は高校2年生の高野ミウとした。 高2といえば、初代の学園生活ではミウがナツキに 口説かれてボリシェビキに入るのだが、今回はそれがない。 高野ミウには過去作品のような強大な権力がなく、 根暗な美少女として学園生活を送る様を描く。 主要なテーマは、 『恋愛』 『女子のいじめ』 『美術部』 『強制収容所』 であるが、はっきり言って今までの作品と大差ない。 特に『序章 そのいち』~『序章 そのさん』までは、つまらないので読む必要がない。 『本編』と書かれた話数から読んでほしい。
殺人の無い長編探偵小説 巣鴨、庚申塚(こうしんづか)探偵事務所に依頼された、とある神社の神主さがし。でてきたものは卑弥呼にかかわる、華麗で奇妙な末裔の女性たちだった。さらに卑弥呼の残したものが現れる。 これをもちまして、草片文庫-幻視小説は、しばらくお休みさせていただきます。
僕は地方の大学海洋学部に進んだ。オリエンテーションの日、絢が学生会館の柱の陰から姿を見せた。僕を追って、教育学部に入学していたんだった。駆け寄る彼女を、僕は、思わず抱きしめていた。 それから、ふたりは大学生活を楽しむ日々を送っていたが、僕は夢を叶えるために沖縄に・・そして、絢も・・ 絢と僕の留メ具の掛け違い・・そして 続編 連載
姫崎鈴音死す!? 凶人・吉ヶ谷翔麻に拉致された鈴音は、二階堂真樹乃の見守る地下室で殺害される。 然るに犯人である吉ヶ谷は、完全な密室のはずの地下室から忽然と姿を消した。 果たして神宮匠刑事はこの密室殺人の謎を解くことが出来るのか? なお、この作品は拙作「鬼娘」の続編である。
火根村の民が神の怒りで茸に変えられた。卵茸に変えられた村長の娘は、万年茸から変えられた緑色の蝙蝠に助けられ、村人たちをもとに戻す薬を探しにいく。230枚の長編です。(星空文庫 茸小説が200篇になりました、ここで茸小説の掲載は一時、休止いたします。)
『令和10年。財政破綻と強制労働と若い兄妹の絆の物語』 の第三シーズンである。改めて読んでみると長いタイトルである。 この場所は文字数制限があるので、くわしい「あらすじ」は、 第一話に回すことにするが、この作品の特徴を 第一シーズンのあらすじから下記に引用しておく。 ・資本主義(大企業)帝国 ・一億総奴隷社会 ・強制収容所のような労働環境 ・兄妹愛 ・金融関係の話が多い サイトの書き込み画面には、 『読者の関心を引くキーワードを含めることで、アクセス数を増やすことができます』 と書いてあるが、本当なのだろうか。
令和のコロナ不況の中、栃木県のとある町から共産主義革命が起きます。 最初は小さな革命でしたが、やがて革命は関東全域へと浸透していきます。 共産主義とは分かりやすく言うと、お金持ちを全員ぶち殺して 貧乏人による、貧乏人のための国を作ろうキャンペーンなのであります。 政治家、経営者、出資者などは資本家階級なので全員ぶち殺す対象となります。 これは、かつてソビエト連邦が70余年の歴史で実施してきた『反対主義者の粛清』 『資本家の国外追放、収容所送り』などの『マルクス・レーニン主義的政治』を 現在の日本で無理やり発生させる、最恐クラスのコメディ作品なのであります。