そうだね。今はこの人を「彼」とでも呼んでおこう。「彼」は僕とは違うヒトだった。 そんな「彼」の上質な糸のような言葉は、僕の全てに絡み合い、ついに解くことはできなくなってしまった。
人生が永遠であるなら、死とは、ほんの始まりに過ぎない…… ある高校の一本の桜の木の下で、生徒の自殺者が現れた。そこは、自殺者を次々と呼ぶスポットだった。まるで自殺のリレーでもしているような、そんな場所に足を運ぶことをきっかけに、少年は、人生の意味を探し求めるようになる。 (1992年頃に、書き上げたものです)