水晶とその宝石言葉の『浄化』をテーマに描いた人間と吸血一族の間の子である吸血姫である紅雪の物語。罪深きモノたちを殺め浄化し救うを天命として生きた 紅雪の苦難と葛藤の物語。 平穏を護るため咲かす罪深き水晶の花よ……。
前回までのあらすじ:妻を盗賊にさらわれた蟻螂は、住んでいた山を下り、侍になって初陣を迎えていた。一方、盗賊の出海浪親にも、事件が迫っていた……。
私にとって、人生のあらゆることがどうでもいいことなんだ。なぜならばあの冬の日に甘受した絶対永遠なる至福に比べるとすべてが些末なことに映るからだ。私はまた安らかに死にたい。きっと願いが叶うのは全ての使命が終わってからなのでしょう。