茸と鼠のあやかしの世界開幕。幻想物語「幻茸城、げんじじょう」の第一序章
ノールウェーのガイランゲルにいった。茂みの中で会ったトロール。紫色の茸をくれた。
その村には笑い茸小唄という唄が伝えられている。その唄を知っているのは梅ばあさんだけだ。いったいその茸はどんな茸なんだろう、
庭の紫陽花の下で小さな赤いものがはねている。老眼鏡をかけてみると茸だった。黒アリに囲まれた赤い茸に、仲間の茸が紫陽花の根元から現れアリとの戦になった。
パリからハンガリーに行く列車の中で老人から茸をもらった。その茸を食べると夢を見た。女性のささやきが聞こえる。
友人の古生物学者は動物、植物、菌類その三つの性質を兼ね備えた生き物がいることを信じ、探していた。そしてとうとうそういう生き物に遭遇した。
もらった松茸は、野良猫だった我が家の猫と幼馴染だった。
大学の卒業旅行で行ったウイーンの森。そこに茸の生えた泉があった。80を過ぎたく今、なぜか無性に行きたくなった。行くとその時一緒に行った5人が歩いてきた。
小さな島に配属された軍の男。男はときどき洞窟に入り、そこで何かを見ていた。
日本に来たアメリカ大統領が茸を食べて亡くなってしまった。その茸とはどんなきのこだったのだろうか。