『幸福シリーズ』として二十作以上の短・中編を執筆、推敲中。
「絶望も救いも本当の自分も正しさも、自由意志さえ、信じることでのみ成立する。幸福も真実も慰めも励ましも人を傷つける」
「そんなこと信じていて一体何を語るって言うの?」
「私が描いているのはその問の先。不幸の先にある結果。様々な検討の先にある精度の高い不正解」
文体も内容も浅く、故に深い。そんな作品。
短編という枠組みだからこそ可能な密度と深度。長編に引き伸ばすと倫理的・統制的に持続しにくい構造。