油彩を専攻する、若き藝大生のお話し。 夏の海辺の別荘で絵画三昧の日々を過ごしていた2人は突然の災害に遭遇する。 お互いの葛藤や心の綾が露呈し、1人がもう1人を水中に見捨てる。 そして、やがてその一人も同じ運命をたどって行く…。
世間一般と同じように、パワハラは医者の世界にもあります。 地位の高い者が底辺の研修医をイジメるのです。 これはそれがテーマの、心に残る哀しく短いお話しです。
コメディです。 茅ヶ崎の高級賃貸不動産を借りたおれの前に現れた清楚な♀幽霊。怖くはないのだが、霊はおしなべてエナジー・バンパイヤなのだという。レイナ(霊那)という名前までつけたおれは次第に心惹かれて行くが…。
自粛もあってしばらく仕事に特化していたんで、美味いものが食いたくなって書きました。 季節の和食の素晴らしさや、昔堅気の亭主の人柄…。世の中のマナーにもちょっぴり触れておきました。
書けない。な~んも浮かばない。 それで、見た夢を出来る限り思い出し書きしたんだけど…。これって伝達の限界ね。 記憶に忠実であろうとするほど、読者にとってイミフになるんだ。 夢は夢で手をつけないほうがいいね。 この話より夢の方がもっとまだるっこしくて、哲学的に理屈っぽくて、自罰的でシュールで面白くて、夢々していた気がする。
恋愛物です。 高2の尾崎有紀(おざきゆうき)は4人の友達の中で、彼女だけカレがいないオクテ女子。 その彼女に文武両道だけどちょっと理屈っぽくて、女子たちから敬遠されている男子が近付いて来る。 彼女と友達たちの反応は…? エピソードはわかりやすく簡素にし、心模様や心理変化を中心にしてあります。
リーマン物です。 ダンボール会社社長の息子の陣洛(じんらく)は、異業種の営業部に修行に出る。そこで超厳しい荒木営業課長に委縮する新入社員水島と、それを助ける野上主任に出会う。 やがて修業期間を終え、自社に帰った陣洛に、営業部を辞めた2人が付いてきてしまう。短期間に3人を失った荒木課長は信任を問われ左遷される。それを知らない陣洛は偶然会った課長を自分の別荘に誘う。そして…
「八十村翔志(やそむらそうし)」と「金子愛理(かねこあいり)」という、10代の男女の純粋な思慕を描いた恋愛ものです。 ひょんなことから2人の間に横槍が入り、それが止めようもない大きな悲劇と事件に発展していく。ラストは世の矛盾と非情にちょっぴり触れておきました。
茅ケ崎を舞台に、若い男女の三角関係を描いています。 おれの作品にしては動きが少なく地味?ですが、小説の醍醐味である心理描写・心理解析をビッチリぶち込んであります。 読みごたえのある作品をお好きな方にぜひ!!
老いた元受刑者とその看守の邂逅の物語です。 小春日和を海外では「インディアン・サマー」「老婦人の夏」などというが、そのような淡い結末の作品です。 おれはもう、このお話の老人たちの年齢までは生きられないかもだけど、空想の翼を駆使してその年代の心情に遊ぶことができる。 素晴らしき哉、文学!