父の日に、ちなんで作りました。 俺は父が苦手だ。 そんな父と運転免許証を取った当日、ひょんなことからドライブへ行くことになる。 苦手だった父がドライブ中に見せる表情の変化に戸惑いつつ、俺は車を走らせる。 不器用な父と息子のぎこちないけど、温かな短編です。
大学生の俺のささやかな楽しみを邪魔したのは歩道で眠る女性だった。 しかも、その女性はよく見ると小学生の頃の友人で、俺の家に一晩泊めてくれと頼みこんできた。 同じ年齢だけど、学生と社会人で大きく変わってしまった環境と、それでも変わらないものを描いた心がほんわかと温まる恋愛未満の短編です。今回は食欲の秋なので「牛肉」をテーマに書きました。