ぶどうに惚れこみ 甘いぶどうを作ることしか頭になかったひとりの男が / 畑のハの字にも縁のない 世間知らずの都会娘に惚れこんだ / もともと男は不器用で、無骨で えらくまどろっこしくて / 物腰だって言葉つきだって 洗練というにはほど遠いけど / だからって それがどうした? / これだけ潔く愛されたら / これだけありったけの力で守られたら / これだけ臆面もなく支えられたら… / 応えたくなる / 応えずには いられなくなる / 愛さずには いられなくなる
人生なんて 泣けてくるほど短くて / それでなくても ままならないのに / 誰が頼んだわけじゃなし / 自分で好んで落ちた恋 / しらばっくれて ひねくれて / 挙げ句の果てに 棒にふる?