†Cry/シリーズ・零R②† C零お試し短編集。人間は雑種の化け物より弱く、雑種は純血の化け物に疎まれ、純血は人間に関わることに制約のある「宝界」。人間の国と化け物の国で静かな争いが続く中、化け物の子に生まれた少年、人間の王女やお付きの「黒い鳥」、彼らが戦うと決めた縁は? 単独で読めます&零Rは③まであります。
大学2年の夏の終わりに、僕はとても不思議な体験をした。 それは他の思い出たちとは一線を画していて、今思い返しても、浮世離れしているように思う。 僕自身としてはこの出来事を生涯忘れないでいる自信があるのだが、人間いつどうなるかは誰にも分からない。元気なうちに全てを書き記して残しておこうと思う。 そして、もしこの文章を読む人がいたら、内容は全て心の内にしまっておいてほしいと願う。誰かに話したり、公にしたりすることで生じる問題について、僕は一切責任を取ることはできない。何故なら全ては夢のようにも思えるからだ。その点を予めご承知おき願いたい。
春の暖かさを感じる夜の神社で「それ」は「墨丸」を見つける。 ただ風が通り過ぎるだけの境内で、彼らはぽつぽつと語り合う。 話していく中で彼らは怒り、悲しみ、慈しみ、共感し、解放する。 神社に囚われている「それ」とは何か。死に場所を探しに来たと言う「墨丸」の過去とは。 夜の神社×人外の和風哲学奇譚。
既にその時は来ていた… 革命に奔走する主人公タカナシ。 一人怪しい行動をする同志カワサキ。 辿り着いた先に待つものとは。 SFショートショート。