僕は『感情調査AI-ヒトA型16番』通称【イム】 電子の世界を探索、ヒトと接触し、人間の感情を収集する役割を与えられたAI・・・人工知能だ。 不自然にならないようにしているため、今の所、僕の正体がバレたことはない。 あくまでも自然に、任務を遂行しなくてはならない。正体が判明した瞬間には、僕は消えてしまうだろうから。 今日も感情の収集をはじめよう。
S学院M高校の英語教師、波澄善はルックスの良さとさわやかな弁舌で、生徒はもちろん、同僚やPTAをも虜にしていた。 しかし、一本の映画が、彼の人生の歯車を大きく狂わせた。学校という性善説に基づくシステムにサイコパスが紛れ込んだとき――。 |虚構《フィクション》は|現実《リアル》に|完全変態《メタモルフォーゼ》をする?
『第一回選択希望社員、水島自動車、山田太郎、明訓大学』会場が、「おおっ」とどよめいた。明訓の山田の指名は、これで十一社目になる。例年にない豊作と言われる今年の四大新卒の中でも、ダントツの指名数である。十一社の代表がくじ引きを行い……
(作者註:現在、『星空文庫』さんに掲載したショートショートを『小説家になろう』さんに転載する作業を進めています。しかし、この作品は『小説家になろう』さん用に書き下ろしたものです。逆輸入のような形になりますが、こちらにも転載しますので、よろしくお願いします。オリジナルのアドレスは https://ncode.syosetu.com/n0988eg/ です) 最初に異変に気付いたのは、ホテルのベルボーイであった。チェックイン客を部屋まで案内し、エレベーターに戻ろうと廊下を歩いていると、後方から獣のような咆哮が聞えたのだ。廊下を引き返しながら、左右のドアの上を素早く確認していく。室温の異常を……
同級生の唐木から、自由研究が完成したので見に来て欲しい、とのメールあった。イヤな予感がする。いや、イヤな予感しかしない。おれたちの高校には夏休みの自由研究がある。文字通り内容は自由なのだが、自称未来の大発明家で、親が大富豪の唐木の作るものは、高校生のレベルをはるかに超えているのだ……
駅の事務所に若い男が訪ねて来た。「あのう、遺失物係はこちらでしょうか?」受付でこっそりスマホを見ていた女性職員は、顔を上げて「はい」と言いかけた「は」の形のまま口が開きっぱなしになった。「すみません。驚かれたと思いますが、ぼくも困って......
「すみません、支配人。海外から『責任者を出せ』という電話が入ってます」フロントクラークの土屋にフロント裏の通路で呼び止められ、夜勤明けで、すでに帰り支度をしていた秋元は、思わず舌打ちをした。「外人さんか?」「いえ、日本の方です」
「短編」ですから、多分世の中には似たり寄ったりの作品があろうかと思いますが、自分ではオリジナルとして投稿しております。 面白可笑しく、時には温かく、そして奇想天外の展開を目指して創作いたしております。 稚拙な文章ですが、お暇な時間にご一読くだされば幸いです。
【第122回フリーワンライ】 使用お題:逃がさないよ ジャンル:オリジナル 備考:Twitterで開催しているフリーワンライに参加した際の作品です。少し不思議な感じのお話。さくっと読めますので宜しければどうぞ。 超備考:新作書いたらTwitterで告知してます。宜しければ。http://twitter.com/drawingwriting