私は執筆していた恋愛小説を中途で掲示板のスレッドに投稿した。朝起きて反応をチェックすると、私とメールでやりとりしたいという書き込みがある。私は喜んでそれに応じた。
「佳代ちゃん、これ、どうしたらいいんだっけ」また始まったと、佳代は心の中で舌打ちした。(いい歳して、甘ったれた声を出すのはやめて。それに、『佳代ちゃん』という呼び方もウンザリ)もちろん、表面上は爽やかな笑顔を微塵も崩さない。「どうされました…
阿久田猛は推理小説が苦手だった。名前に似合わず気の優しい猛は、たとえフィクションであっても、人が殺される話を読むのはイヤだった。だから、本屋の店頭でパラパラとめくったその小説が、どうやら推理ものらしいと気づき、元に戻そうとした。(あれ?)...
この作品は二年をかけて製作された作品です。 恋愛要素も多く含まれ、戦闘や組織、そこで生まれる人間関係、物語全体の謎、世界観重視、物語重視の作品です。 個性豊かなキャラ、過去と現在を照らし合わせる描写にこだわっています! キャラクター一人一人に細かい設定をつけているので、言葉の一つ一つにそれらが表される瞬間もあったりします。頭を使って読んでくださると、物語の構成が伝わるのではないかと思っております。 ライトノベルとは違うのですが、登場人物たちの様子やそれらの動作を読みやすく表現しています。 恋愛小説感覚で読んでいただけるのもいいかもしれません。あ、でもちょっと甘さ控えめですがね笑