忘れてた恋心

これは僕の体験していることを元に書いています。この小説のなかから、僕自身が後悔したことのようにならないようにと、学んで欲しいです。今現在起こっていることなのでゆっくりと書いていきたいと思っています。

別れ

「別れよう。」
君から放たれた言葉の刃。
俺の胸に突き刺さる。それはあまりの驚きに、声すら出なかった。
彼女、シノは俺が初めて付き合った女の子だった。
初めて手を繋いだのも、抱きしめたのも、キスしたのも、セックスしたのも、夜を超えたのも、一生一緒にいたいって思ったのも。全部シノが初めてだった。
シノが俺に別れを告げたのは、高校が離れ離れで部活で忙しくて会えない俺より、同じ学校の仲のいい男子と付き合った方が幸せになれるかもって。そういう理由だった。確かにうなずける。でも、俺はシノがすきだった。会えないことも乗り越えられると思ってた。でも違った。
俺は恥ずかしがりやで、シノがやりたいって言っていたカップルっぽいこともできなかった、好きということもあまり伝えてあげられなかった。
それが彼女の不安だったらしく、その不安な時期に仲のいい男子に告白されたらしい。
俺は後悔しかしなかった。なんでもっと好きを伝えてあげられなかったのだろう。恥ずかしさなんて捨てて、彼女の喜ぶことを優先にすればよかったのに。
後悔しても仕方ないことはわかってる。でも、後悔するしかなかった。
彼女とのペアのブレスレットや、指輪。彼女とのアルバム。誕生日プレゼント。どれも捨てられやしなかった。
どれも大切だった。彼女を忘れたりなんてできなかった。
僕は彼女によりを戻したいと伝えた、今までごめんね、これからは恥ずかしさなんて捨てて、シノを幸せにするよ、毎日会いに行くよ。そう伝えた。でも彼女は、今私を幸せにできるのは俺じゃない、今付き合ってもダメになるだけだって。そう言われた。もうどうすることもできない、悲しい言葉だった。
月日が経てば忘れられるだろう、そう思ってたいたけど、彼女のSNSを見れば、それは相手のことばかり。プロフィールに書かれていた俺の名前もその相手に。俺は悲しくて、悲しくて、1人泣いていた。

忘れてた恋心

忘れてた恋心

  • 小説
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2015-12-24

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