モデルとして活躍する主人公のれい子。華やかな成功とは裏腹に、彼女の心は虚しさでいっぱいになっていた。そんなれい子の気持ちとは関係なく、多忙で過酷な日々が続いている。 自ら望んで入った芸能の世界。煩悶と葛藤、そして模索の日々の中、それでも前進し続けなければならないれい子は、やがて自分なりの人生の歩き方を見つけて、新たな仕事へチャレンジし始める。
「お宅のネタ、最近、鮮度が落ちたんじゃないの?」着想課の仕入れ係からそう言われ、『ネタ元』という刺繍の入った作業服を着た男は、頭をかいた。「すいません。近頃不作続きでして。かと言って、二次ネタはお上が厳しくて使えないもんで」「しかしなあ…
「夜霧の中に梟を見つけると、知恵を借りられる」祖母の言葉が忘れられない柊亜麻音(ヒイラギ アマネ)が、通称フクロウと呼ばれる青年に出会うお話し。