小学生が道の端で、生えている茸の頭をたたいていた。たたくと土にもぐり、またでてくる。
いろいろな駅で、その地方の茸をあしらったおいしい弁当を食べる会がある。その会に入るにはテストを受けなければならない。だが入会するとーーー
仕事の帰り、遅くに、卵茸を持って帰ってくる女性がいた。女性はどこからその茸をもってくるのだろう。
一つの村から村人が消えた。村の住人の素性を知ればわかる。
桃の実の皮に生える茸が見つかった。その茸はーーー
古代遺跡の調査に行き、林の中で一つの石を拾った。茸の化石のようだが
古い木造一軒家を借りた。壁から音が聞こえる。中では茸が詰まって動いていた。
山の中で歯がたくさん捨てられている塚が見つかった。塚の下には古墳がみつかり、茸がミイラのように布にまかれておかれていた。
退職男の茸の妄想、幻想
蟻地獄があったところに、茸が整列して生えた。茸が光り、信号を発しているようだ。
空から粉が降ってきた。その成分とは。そしてそれはどこからくるのだろう。
手が動いてしまう。少年は店の前の椎茸をポケットに入れた。
茸で作った饅頭がよく売れる。朝早くから待っている人がいる。その饅頭の茸が何をしでかすのか
新幹線の中で拾った赤い小さな茸。茸にはマイクロチップが埋め込まれていた。
茸の豊富な小さな村、そこには死にまつわる茸の話が残っていた。
寒村のさびれた神社。古文書に伝わる、茸踊りを復活させる男女のお話。
男の勤める古本屋に、古い西洋の本を売りに来た外人がいた。その本を読んでから、男の指の先に茸が生えるようになった。
大学卒業が決まった三人が、乱歩の生まれた名張の、語り部の宿に行った。
夢の中に猫の玉と茸が出てくる。玉と茸の魂について話をしている。やがてその男は。