Livedoorブログ主催「ライトなラノベコンテスト」参加作品「元キャナリーゼゆり子の豊洲にいた時日記」の中に書いたショートストーリーです。参加作品自体は、一心不乱という言葉通り、あれもこれも赤裸々に書いたものですが、そんな中でふとある方との会話の中で閃いたテーマをこれまた一心不乱に書きました。舞台は100年後の豊洲、少子化の煽りで介護者の手が足りないお年寄りばかりの街は、介護や家事代行をするヒューマノイドロボットで溢れていました。そんな街の大きな総合病院に入院している、ひとりの老人とロボットの物語です。
その男が村に来た日は、ちょうど収穫の祭りの日だった。村の中央にある広場には、たくさんの人が集まっていた。広場のそこかしこで、芸人たちが歌ったり踊ったり大道芸をしたり、持ち芸を披露している。人気のある芸人のところには、すでに人だかりが…
セールスマンはプラス思考じゃなきゃいけねえ。よく言われるように、靴のセール―スマンが裸足の部族のところに行ったら、大喜びしなきゃいけねえ。おれだって、伊達に銀河を股にかけて商売してるわけじゃねえんだ。大抵の惑星じゃあ、うまいことボロ儲け…
先週異動してきたばかりの新しいパパが、あたしとママに話があるという。明日は友達のミコと遊びに行く約束があるから早く解放して欲しいけど、今度のパパはちょっと理屈っぽいから長くなるかもしれない。 リビングに行くと先にママが来ていて、パパと…
さあ、どうぞどうぞ、お入りください。座るでも寝るでも空中を浮遊するでも、お好きな体勢で。何か飲みますか。液体でも気体でも何でもありますよ。え、水銀。はいどうぞ。ほう、太陽系は今回が始めてですか。出張のついでに、不動産をご購入なさりたいと…
某出版社の文芸雑誌編集部。「編集長、すごい新人を発掘しましたよ!」 興奮を隠し切れない様子で入って来たのは、三十代前半ぐらいのボサボサ頭の男である。 帰り支度をしていた初老の男は、入って来た男を見もせず、ボソリとつぶやいた。「おまえの…
前回のあらすじ:何とか墜落を免れ、中野は小さなアゴラに不時着した。だが、ハングライダーが壊れたため、このままでは帰れない。途方に暮れていると、予想外の救助者が現れ…
前回のあらすじ:ようやく宇宙海賊を捕まえたが、黒田氏も荒川氏も麻痺銃に撃たれ、身動きがとれない。凧で吊るされているオランチュラを助けるため、中野は思い切って…
前回のあらすじ:宇宙海賊の仲間は、意外な人物だった。追い詰められる中野と黒田氏。そこに、ドラード人を引き連れた荒川氏が戻って来た。形勢は二転三転し…
前回のあらすじ:ようやくの思いでホテルグリーンシャトーのあるアゴラに移動した中野だったが、その時、事件が発生する。黒田氏の安否を確認するため、元のリフト乗り場に戻った中野は…
不可思議な能力で自身を護る紫髪の少女リディア。数年前に父親が向かったとある神殿へと向かう為、戦う力を身に付け、旅を始める。消息を絶った父親の謎を追及すべく、大切な仲間や友達と共に、迫り来る脅威を突破していく。国家の規律によって隔てられた、人間と亜人間との関係の中で、リディアは人として、そして世界の為に何が大切なのかを知っていく。 ※本作品は個人運営のブログ、『夏目漱石の逆襲』で転載してる作品をこちらでも投稿させて頂いてます。また、他の投稿サイトでも投稿させて頂いてますが、何れも作者は同じである事を表記させて頂きます。
前回のあらすじ:ゴールドラッシュによる混乱を防ぐため、黒田氏は輸出を抑制するべきと言う。ホテルに戻って夫人にも相談することになり、荒川氏は早く移動する方法を提案するが…
前回のあらすじ:黄金に溢れ、肉食獣のいないドラードは創られた世界だった。その裏には凄惨な過去の歴史があるという。そして、森の精霊の正体は…
前回のあらすじ:天狗さまこと、荒川氏がこの惑星に来た経緯が語られた。そして、この惑星にまもなく危機が訪れる可能性があることを中野は知り…
身体を貸す、という新たなサービスが生まれた。これさえ使えば、若かった頃を再体験したり、違う性になったりできる。ただ、ある人「ケイ氏」はそれ以上の利用方法を思いついた。ディストピア風味のSFショートショートです。
前回のあらすじ:黒田氏と旧知の仲だという天狗さまに招待され、中野も御座所に行くことになった。そこには、この惑星の先住民だという謎の存在、『森の精霊』が…
前回のあらすじ:中野のプレゼントはモフモフに思わぬ結果をもたらした。その後、工房を出たところで、『天狗さま』を探しているという黒田氏と話していると、その本人が…