電波を受信したラジオが声を発する「今日は雨がすごいデスね〜。洗濯物が乾きませんッて言う、お便りが沢山届いていますよ!何々?今日はコインランドリーに行きましたら、そこには不思議な人が数人いまして…」
反式芸術家七夕ハル。 略歴:地獄一丁目小学校卒業。爆裂男塾中学校卒業。シーザー高校卒業。アルハンブラ大学卒業。 受賞歴:第1億2千万回虻ちゃん文学賞準入選。第1回バルタザール物語賞大賞。 初代新世界文章協会会長。 世界を哲学する。私の世界はどれほど傷つこうとも、大樹となるだろう。ユグドラシルに似ている。黄昏に全て燃え尽くされようとも、私は進み続ける。かつての物語作家のように。私の考えは、やがて闇に至る。それでも、光は天から降ってくるだろう。 twitter:tanabataharu4 ホームページ「反式芸術家七夕ハル 作品群」 URL:http://tanabataharu.net/wp/
わしは消火器だ。当然だが、名前なんかない。ごくごく普通のABC火災対応の粉末式消火器だ。ちなみに、Aは普通火災、Bは油火災、Cは電気火災である。わしが置かれているのは、とあるホテルの廊下だ。通行の妨げにならぬよう、壁の凹んだところに納め......
そこは小さな町工場だった。工場長兼社長の本多以外、従業員はアルバイト1名のみ。今日はそのアルバイトの川崎も休みなので、本多一人しかいない。ちょうど発注の切れ目で、午前中でほぼ作業が終わってしまった。「さてと。今日はもう閉めちまうか」本多は......
暗い道を照らしてくれる電灯。あなたはいつも、その様な電灯は目に入りませんが、足元を明るく照らして貰っていますよね。でも不思議な物でその当たり前の電灯に心をとめた二人がいます。一人は電灯に愛着を感じます。もう一人は電灯に対して畏怖の気持ちを抱きます。さてあなたは、どちらの気持ちになるでしょうか?鉛筆で書かれた一つの言葉から物語は始まるのです…