御古都(みこと)の瑞々しくも切ない再生の物語。雪散る仙台を背景に淡々と綴られる。 八木山動物公園駅の改札を憂鬱な顔で通り抜けるひとりの女子高生がいた。名前は修明御古都。 真新しい駅舎も、美しい街並みも、櫻で埋め尽くされた学校も、御古都にはモノクロのフィルターがかかったように灰色にしか見えない。 吹奏楽部でクラリネットを担当する、明るく軽やかな亜里沙。親戚の神社を手伝う、引っ込み思案で大人しい優子。 そんな二人に囲まれる日常の中で、御古都の世界は少しずつ色を取り戻していく…
真藤朱理はコックリさんに似たセーメイ様という占いをする。 コックリさんより安全と言われるが、セーメイ様は帰らず使っていた10円玉と紙が燃え上がる。 翌日、セーメイ様をやった友達の様子がおかしくなり、朱理は叔父に相談するが、叔父は超常現象を認めてくれない。 ところが様子がおかしくなった友人が行方不明になり……
俺は、鈴広一平! 家は東京浅草でガラス風鈴を作る職人家業を営んでいる。 屋号はそのまま「鈴広屋」。かまぼこで有名な店とは全く関係ないぜっ! 江戸時代から続く鈴広屋は、俺のじっちゃん・親父も職人で、俺はその七代目。 ガキの頃、呪いの風鈴ってのをぶっ壊してから、何となく俺の人生はジリ貧状態。 大怪我するわ、痴漢に遭うわ、ホモだと言い振らされるわ……。 人生の要所でやってくる風鈴の不幸! 今では、住み込み職人の熊さんと幸四郎さんに助けられながら、何とかやっているけどよ。 この調子で、立派な七代目になれんのか? オレ、大丈夫か!? ※本作はゲイ小説です