一人暮らしをしている女性・璃音は庭に迷い込んできた一匹の白猫と偶然出会った。だが、それはただの「偶然」ではなかった。 璃音はどうなってしまうのか、そして白猫は何故その場所にいたのか—— ※一部残酷な描写があったりしますがそこまで酷くありません。
ほころ村。 それは歴史と人々が忘れてしまった村。 何不自由なく生きていける現代人たちが忘れてしまったのはこの村だけではなかった。日本が積み重ねてきた愚かな歴史がほころ村を作り出す。 悲劇の集、ほころ村。その正体とはーー。
海で意識を取り戻した小柳和仁。彼は事件に遭ってからの記憶が無かった。警察署で待っていたのは女刑事・佐渡真理ともう一人の自分だった。2人の話によると、どうやら自分は遺体をバラバラにされたが、そこから再生と増殖をしたという。小柳は警察と自分の分身と共に、犯人を追う。
複合してミステリーのネタにしようと、知人たちから聞き取っておいた短い実話体験談。 みんな、けっこう不思議体験してるんだねw
高校生の弥生は、隔年で人を殺す犯人を見つけ出そうと推理小説部を立ち上げる。部員の渉と昴と共に、「隔年の悪魔」を見つけられるのか? 「どうして殺人を犯すのか」を聞くことはできるのか。
上り線の電車を待つ間、ベンチに腰掛けて本でも読もうかと左手のベンチの方へ向かった。すでに先客がいた。季節感を完全に無視した薄着―黄色いネルシャツと薄いベージュ色の薄手のスラックスを穿き、髪の毛は女性のセミロングほど長く、何十日も髪を櫛で梳いてないことを窺わせる乱れよう、横顔からでもわかる長く黒い髭―の男性が一人、座ったまま待機している下り線の車両の一点を見つめ、身体を前後左右に揺すりながら歌のようなものを口ずさんでいた。わりと大きい声で聞き取れないわけではないのだけど、内容はまったく理解できない支離滅裂なものだった。なんともいえない気持ちになりつつ、読書は諦めてベンチの更に二十メートルほどの奥にある、世界の片隅に追いやられた喫煙所―ぽつんとホームの端に銀色の屋根がスノコ状になっている巨大な業務用灰皿だけが存在する場所―でタバコのようなものを一服やるため、その人の前を通りすぎようとした。