少年はシャツの襟に縫い付けられた象の刺繍が気に入っていた。彼は象と始終一緒にいた。実際に存在を知らない少年と象だが、彼らは深い友情で結ばれていた。しかし、別れの時は近づいていた。少年はその日が来ることに少しだけ気づいていた。
好きな人ができると、何から何までその人の真似をしてしまうという少女、香澄。彼女は放課後の教室で、ある男子生徒がアルト・サキソフォンを演奏している姿を目撃し、新たな真似の対象を見つけたことを知る。
仕事一筋に生きようとしてきた佑希と、派遣社員として働きはじめた恵人の、現代の身分差の恋。しかし、2人の距離はなかなか縮まらない。一方、社内では思わぬトラブルが発生し――? 20年前に大ヒットしたあの映画へのオマージュを込めながら、いまの時代を描きます。