平凡でつまらない人生だな。そうぼんやりとうなだれる主人公のもとに、ある日、一人の男が訪ねてくる。 男の手には銀色の大きなトランク。慎重な様子で話をはじめる。 「お願いがあるんだが…」 高層マンションの一室を舞台にした、シニカルでコミカルでお手軽な寓話。
勇者が死んだ。だけどよみがえった。 こんなふうな意味不明な小説です。 完全に理解しようとしないでいいです。 ヒマつぶしに読んでもらえるとありがたいです。
江戸時代の末期。 当道座という盲人を束ねる団体を管理、支配する検校という役職があった。 その検校の一人である彦一という盲人の、波乱に満ちた少年時代の話。 ある秋の夜、彦一のもとに一匹の物の怪が訪ねてくる。 その物の怪の歌う歌に誘われて、自らの不幸な生い立ちと、なりふり構わぬやり口でのし上がった自分の人生を振り返る彦一。
ある日の夜、ミズガルズに住む少年が一人の少女と出会う。その少女はアルフヘイムのエルフということと自分の名前以外は記憶が無い。そしてそこから少女をアルフヘイムに送り返す冒険が始まる―
大和共和国が、誰も知られないで南鳥島の南東に作られた。日本に協力を呼びかけるが、世界中の国が脅威を感じ圧力をかけていく。日本がどのように共和国に接するか、共和国がどのように世界と対応していくかをかつての安保闘争を戦った人たちが国作りを手掛けていく物語である。
鎌倉から室町時代にかけたちょっと古いお話。 現代風のタッチで描き、コメディー好きの著者が描く物語。 妖(アヤカシ)である「管狐」が登場するお話です。
「醜ければ醜いほど、それは輝きを増すのです。」 1人の死神とそのカゲの贈る、歪んでしまった罪と幻影の絆の物語。 2人は真実を求め旅にでます。