今から十年前の冬、それは私がまだ十七歳の時のこと。当時、高校ニ年生の私は、二つ年上の大学生の彼と遠距離恋愛をしていた。 彼と付き合って一年目のクリスマスの日。 その日は、始発の新幹線で、彼が東京から仙台に帰ってくる日だった。私は白いダッフルコートに身を包み、赤いマフラーを首に巻き、白い息を吐きながら一人ポツンと新幹線ホームにたたずんでいた。氷点下に近い、凍えるような冷たい空気に満たされた早朝のホーム。でも、新幹線から降りてくる彼の笑顔を想像するたびに、私の心は自然とぽっと温かくなった。 その日、私は彼と初めてラブホテルへ行った……。
大好きな人が隣にいて、一緒に話をして、時に喧嘩なんかもして、 一緒に泣いて、一緒に笑って、時に互いに愛を囁いたりもして――・・・・。 それが当然だし、いつもの事。 でも、それがとても幸せな事で・・・、 いつまでも、ずっと、長く続くと・・・・ そう、思っていた・・・・。 二人に悲しい「別れの時」が来るまでは――・・・・。 二人の高校生の切ない恋物語。
晩秋の夜、男の胸中によみがえった温かくもせつない記憶。 忘れていたわけではない。 忘れられるはずもない。 ……しかし、僕は大切なことを忘れていたのだ……
どこにでもいる高校生三人が相次いで自殺。ネット社会にのまれ、自分の大切なものを守るために自分を捨てていく三人。
帰国子女のナオキくんを中心としたお話です。 日本の学校社会や取り巻く環境に「?」と思った帰国子女の友人の話をベースに書きました。 一応青春モノのジャンルになるかと思います。
私は10代の頃から出版社の方へ詩を送った経験があります。 20代に入ってからも相変わらず「詩」を書くことが日常であります。 「短編」の「ジャーマンアイリス」が出来上がりましたら、ここに載せたいと思っております。 皆さまの応援のおかげで、筆を進めることが出来ました。 ほんとうにありがとう。
自分の世界で生きる青年-滝口信之助- 「あなたはおかしい」母親の一言 信之助は受け入れて生きていく。 初めての友達を作り、初めての恋をする。 初めての喧嘩をして、初めての失恋をする。 信之助はたくさんの初めてを経験して大人になる。