生まれたのは、そう・・・今から100前くらいだろうか。 ここは、森の中の少し開けた所。 今は春、僕は小さな桃色の花をつけて立っている。 いつもここにはにぎやかな声が飛び交っている。 人間ではない。 ましてや、動物でもない。 そうここは・・・。 コロボックルの村。 今日もいつもと変わらない楽しそうな声が聞こえる。 僕は桜の木、一年中咲いている桜の木。それとコロボックルの村に立つマンションみたいなもの。 僕も生まれて100年たつ。 こうして生きていられるのも、僕の中に住んでいる コロボックルたちのおかげだ。 もうすぐ春のお祭りが近い きっとみんな楽しみにしている。 春のお祭りの日、桜座の流星群が通る。 そう・・・このお話はその流星群に関する 不思議なコロボックルのお話。
ユウスケはお父さん方のおじいさんおばあさんが苦手です。 だから遊びに行くのはいつも憂鬱。 そんなあるとき、おじいさんの家の掘りごたつから迷い込んだのは「おこたの国」。 そこで出会ったフミコと友達になるのですが・・・。
とある女子高生に起きた出来事、現代のネット社会の日常・非日常な日々 私は私になることが出来るのか―
神を自在に人間界に顕現させる力「かんなぎの力」を持った一族、上凪(かみなぎ)家の跡取り娘、一月(いつき)は、高校一年の夏休み、あるとんでもない事態に巻き込まれる。これは、その出来事を綴った物語。彼女の力が、未来を救う―
長くニューヨークに暮らした投資銀行員の相川蓮生は、別れた妻リツコと娘エツコをマンハッタンのコンドミニアム「サヴォワ」に残したまま帰国。やがて札幌で国際金融を教える大学教授へと転身していた。 学生の誰彼からとなく「恋愛先生」と呼ばれる蓮生。主には蓮生の「おんぶ」と「抱っこ」にまつわる噂に由来する渾名であった。ひとつは、蓮生におんぶされると恋愛が成就する、というもの。その実、研修医の葉子は、自ら願い出たおんぶによって蓮生の現在の恋人に収まっていた。さらには、別れたい恋人の前で蓮生にお姫様抱っこされると腐れ縁が切れる、というもの。こちらの真偽のほどは未だ知れない。 帰国して10年、蓮生をニューヨークに繋ぎ止めるのは僅かに娘エツコとの国際電話だけだったが、今回ばかりは恋人の葉子を伴ってニューヨークを再訪することに躊躇のない蓮生。リツコが家に戻らない、とエツコが電話してきたのだった。
この世には、ただ平凡に人間として生まれてくる者とそうでない者がいる。普通に学校へ行き、大人になって仕事に就き、人生を楽しみながら生涯を終える者。もう一つは、存在しているだけで大いなる宿命に日々を追われる者。 ここは二つ目の世界。「Another world」とでも呼ばれるだろう。そしてこのAWにいるのは「神」。 彼らが自分の宿命を果たし、生き残ることができるか、それとも…。
「少女達の旋律」(しょうじょたちのうた)は親が海外出張中の女子高生・高槻玲(たかつきれい)と月の聖霊が体に宿る謎の女の子・リリアンドール達が繰り広げる友情系日常ファンタジー!